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1200キロ移動!イチロー神戸で“極秘自主トレ”

WBC日本代表候補の宮崎合宿に参加中のマリナーズ・イチロー外野手(35)が練習休養日の19日、神戸市内のスカイマークスタジアムで約1時間30分の“極秘自主トレ”を敢行した。宮崎の雨予報を考慮し前日の練習後に神戸に移動。たっぷり打ち込んで夜に宮崎に戻った。往復約1200キロの“休日返上練習ツアー”で侍リーダーの調整は最終段階に入った。

 目を疑うような光景だった。日本代表合宿の練習休養日。正午すぎにイチローが宮崎から約600キロ離れたスカイマークスタジアムに現れた。紺色のアンダーシャツ、ストッキング、帽子に白いユニホームのズボン。侍ジャパンカラーのいでたちで動きだした。

 ウオーミングアップを終えると、フリー打撃では約150スイングで35本の柵越えをマーク。練習をサポートしてくれたスタッフと談笑しながら、鋭い打球を連発した。球場関係者は「前々から、19日は空いていますか?という連絡は入っていました。きょうになって、12時に行きますのでお願いします、という連絡がありました」と説明した。

 前日の午後6時すぎに神戸に移動した。天候を考慮してのものだった。この日の宮崎は朝から雨が降り続き、巨人キャンプは室内練習場で行われた。練習場所の確保を優先しての強行移動。前日の練習後には「この時期は日に日に(状態は)変わってくる」と話していた。イチローにとっては、微妙に変化するスイングの軌道を固めるために必要なトレーニング。毎年オフに通い「日本一の球場」と言う“古巣”での最終調整を終えると、夜には宮崎へとんぼ返りした。

 長距離移動は当たり前のメジャーで活躍するイチローらしい“練習ツアー”だ。宮崎―神戸間(約600キロ)はシアトル―ニューヨーク間(約3860キロ)の6分の1以下。「ちょっとそこまで」の感覚なのかもしれない。往復で5万円前後のチケット代も納得のいく練習ができれば安い物だ。

 リーダーの自覚がにじむ行動に篠塚打撃コーチも「昨日の夜から帰っていたみたいだね。しっかり調整してくれているね」と目を細めた。

 チームの先頭に立つイチロー。合宿初日には首脳陣と練習メニューについて話し合った。フリー打撃ではケージ横で待機する時間が長かったが、2日目からは4人1組の回し打ちに変更された。短い練習時間で試合に臨まなければならない本番を見据えての進言だった。グラウンド以外でもリーダーとしての役割をこなしている。合宿初日には青木、川崎、中島を食事に誘いコミュニケーションを図った。

 自らの調整にも余念はない。合宿初日の会見では「100%にしない。7、8割でできたらいい。気持ちを含めて少し余裕を持たないと切羽詰まったところでできない」と独特の言い回しで表現していた。それでも17、18日のシート打撃ではそれぞれ安打を放つなど仕上がりは上々だ。打ち込みを終え、調整はいよいよ最終段階。イチローが先頭に立ち、日本を連覇に導く。

 ≪亀井は神戸で休日返上トレ≫亀井も宮崎で休日返上で練習を行った。巨人のキャンプ地にある室内練習場で約30分間、マシン打撃で汗を流し「守りはいい感じになってきているし打撃もだんだん上がってきている」と話した。代表候補合宿ではイチローとともに右翼でノックに入ることが多いが「話はそんなにしていないが、見ているだけで感じられるものがある」と刺激を受けている様子だった。