格安外食店「食欲あり」 マック・日高屋・王将…消費者支持
日本フードサービス協会が25日発表した1月の外食売上高(既存店ベース)は前年同月比1.3%減で、2カ月連続で前年を下回った。ファミリーレストランが苦戦する一方で、客単価が低めのファストフード店は好調で、景気後退による消費者の節約志向が依然として続いていることを示した。同協会では、「外食に対する支持はあっても、低価格志向は根強い」としている。
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業態別では、ハンバーガーチェーンなどのファストフードが2.2%増(同)。客数の落ち込みを客単価の上昇によってカバーした。各社が乳製品など原材料価格の高騰や客数の減少などを受け、一部メニューを値上げしたことも寄与したようだ。
08年度まで3年連続の増収増益を達成した日本マクドナルドホールディングス(HD)は、平日限定の割安なランチメニューの投入に加え、価格が高めの大型プレミアムバーガー「クォーターパウンダー」の扱い店舗を拡大している。同社は「どちらも好調。ボリュームがあるものを食べたい時や手軽に安く食事したい時など、トータルで提案する戦略が生きている」と話す。
マクドナルドだけでなく、「日高屋」や「餃子の王将」など麺類チェーンも全店ベースでは10.4%増と高い伸びをみせた。最近の積極的な出店拡大が直接の要因だが、“居酒屋需要”を取り込むなど消費者の支持を獲得。サラリーマンが仕事帰りに飲み屋などに立ち寄るのを控える一方で、「客単価が安い麺類チェーンで飲んで食事するスタイルが増加している」(関係者)という。
駅前立地の店も多い「日高屋」を展開するハイデイ日高では、「安い価格で提供するのは創業からの考え。何かが変わったわけではないが、ここにきて一定の評価を得られている」と話す。
一方で、パブ・居酒屋は全店ベースで2.1%減と苦戦した。居酒屋などと同様に価格帯が高めのファミレスは5.4%減(既存店ベース)と、低空飛行が続く。急激な景気後退を背景に強まる消費者の節約志向の直撃を受けた格好だ。これに伴い、すかいらーくが低価格チェーンの「ガスト」への転換を急いでいるほか、割引クーポンの配布などを積極化。デニーズも低価格メニュー拡充などの取り組みを進める。
ただ、価格競争では依然としてファストフードチェーンが先行しており、ファミレス各社は「当面はコスト削減を進めるしかない」(大手幹部)と、将来の展望を描けない状況だ。(田村龍彦)