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政宗に兼続迫る

五月人形商戦で、戦国武将同士の一騎打ちが起きている。例年、断トツ人気だった初代仙台藩主、伊達政宗(1567~1636)に、上杉家(米沢藩)重臣の直江兼続(1560~1619)が肉薄しているのだ。放送中のNHK大河ドラマ「天地人」の追い風を受け、「愛」の字をあしらった鎧(よろい)や兜(かぶと)を模した商品の売れ行きが伸びているという。(森本昌彦)

  [フォト]兜の前立てに「愛」の字をあしらったのが特徴の直江兼続の鎧兜

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 日本人形の製造メーカーや販売店などでつくる社団法人日本人形協会によると戦国武将の兜や鎧を模した商品は伊達政宗がここ10年ほど不動の1位だった。兜の前立(まえだて)(正面の飾り)が鋭い三日月形になっているのが特徴で、玩具チェーンの日本トイザらスでも「ここ数年は政宗が断トツの人気でした。前立がナイキのマークに似ていてかっこいいというのもあるかもしれません」と証言する。

 ■「愛」の前立

 この「政宗天下」に切り込んだのが、前立が「愛」の字の直江兼続だ。日本人形協会の広報委員長、渡辺忍さん(67)は「兼続の商品は一部のメーカーが作っていただけだったが、大河の主人公に決まり、他社も乗り出した」と説明する。

 約30年前に「愛」がデザインされた兼続の商品を発売したことがある人形メーカー「鈴甲子(すずきね)」の社長、鈴木順一朗さん(42)は「前回はあまり売れず、5、6年で生産を終えた」と振り返るが、今期向けに改めて生産すると、受注数は予想の倍以上。「こんなに出るとは思わなかった」と鈴木さんも驚きを隠さない。

 やはり大河人気が火をつけた格好だが、「天地人」の原作者で作家の火坂雅志さん(52)は「弱きを助け、強きをくじく、という生き方の兼続に対し、現代はその逆。現代に足りないものを持つ兼続に共感する人が多いのかもしれません」と話す。

 ■理想の男

 一方の政宗も、昭和62年に「独眼竜政宗」で大河ドラマになり、最高視聴率47・8%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)を獲得。以来、高い人気を保っている。渡辺さんは政宗や兼続の鎧、兜が売れているのは「天下取りをあきらめなかった政宗や反骨心旺盛な兼続を理想の男として、子供にそうなってほしいという願いを託しているのでは」とみている。

 放送中の「天地人」(12日放送分まで)の最高視聴率は26・0%(同)と、これまでのところ政宗の後塵(こうじん)を拝している。さて、人形合戦で勝ち名乗りを上げるのはどちら?
04/17/09 [ カテゴリ:標準 ] トラックバック(0) コメント(0)
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