不都合な真実「不都合な真実」を六本木のTOHOシネマズで観てきました。あまり人気ないのかなと思ったら、話題性があるからかとても人気で、一番大きなスクリーンで上映してました。結構一杯。ディパーテッドやマリーアントワネットも上映している中で考えると、ドキュメンタリー映画にしては異例の扱いでした。 「不都合な真実」の内容はとてもシンプル。地球温暖化防止をライフワークにしているアル・ゴアが、ずっと続けている地球温暖化防止のセミナーを、映画にしてみんなに観て貰おうというもので、アル・ゴアが実際にしゃべってセミナーします。 アル・ゴアを知らない人のために説明すると、クリントン時代の副大統領で、そのご大統領に出馬して、ブッシュとものすごい接戦の末に落選した人です。日本で行ってみれば民主党の小沢代表が映画作って自分で出演するみたいなもんでしょうか。 「不都合な真実」はアメリカで最初に上映されていますが、当初は全く注目されず、いくつかの映画館で上映されただけでしたが、またたくまに人気となり、今年で2006年でもっとも話題のドキュメンタリー映画となりました。 映画をみると、本当にセミナーを映画化しただけですが、2時間飽きずに観ることができます。24やERと同じ監督が撮っているからというのもあるでしょうし、アル・ゴアのしゃべりがうまいというのもあります。「不都合な真実」はきわめてマジメな映画なので、全く興味がない人はダメかもしれませんが、NewsWeekのような雑誌を読んでおもしろいな、と思う人には観る価値があります。スピーチのうまさを観るだけでも一見の価値ありです。 「不都合な真実」を観て思ったのは、アル・ゴアが本当に地球温暖化について考えているのだということ。ブッシュが大統領になった直後に、クリントンがサインしていた環境問題の協定や条約をいくつか破棄しています(京都議定書もその一つなわけですが)。当時はクリントンがブッシュを困らせるためにサインした協定などだった、みたいな扱いで語られていましたが、今回の映画をみて、本気でサインしていたんだなと思いました。 「不都合な真実」がおもしろいと思うのは、エコ商品を使ってねと訴えるのではなく、エコを推進するための障害は政治なのだから、環境問題についてマジメに考える政治家を当選させてね、というものです。政治家が環境問題にとりくまないのは有権者が求めないから(票につながらないから)なので、その問題をなんとかしたいというのが、この映画の趣旨のようです。 こんなにマジメな内容をエンターテイメントに仕立てて見せることができるんだなと、新しい表現方法の可能性を感じる映画でした。「不都合な真実」オススメです。 |