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にゃんのこと

まったくもって猫という奴は実に、なんと言うかこう、得体の知れない生き物である。自由勝手、わがまま、気分屋、干渉されるのが嫌い、それでいて自分が甘えたい時にはこれでもかというくらい擦り寄ってくる。この自分中心の性格にどうしてこうも惹かれてしまうのだろうか。ま、およその検討はついているのだが、大体にして猫を好きな人間は、性格がひねくれているものだ。素直になついてくれてはこちらが満足できないのである。名前を呼んですぐに飛びついてきては面白くないのである。こんなにも世話しているのに何故それがわからないの?何故そんなに冷たく出来るの?と身悶えしながらも、たまにあの愛くるしい瞳でおねだりされてしまうと、うんうん、やっぱり私がいないと何も出来ないのね。なーんて悦に浸ってしまうのだ。そう、彼らはそんな人間のことがちゃんとわかっていて、それでもそんな疑いの目を向ければ「にゃんのこと?」といってしらばくれるのである。

10/12/11 [ カテゴリ:標準 ] トラックバック(0) コメント(0)